私は,ある社会問題の被害者支援をしています。この問題は他の先進国では被害者として認識されている者が国内では加害者のような差別を受けています。今まで,沢山の正義感の強そうな政治家に陳情を続けて参りましたが,「難しそうな問題ですね。」で済まされていました。その被害の事実が不都合な方達があまりにも多いと政治家は動くことができません。
私は,敢えて宮瀬さんには,相談をせずにいました。被害の事実が不都合な方達からのロビーも既に受けていると感じて板挟みにしたくなかったからです。
しかし,この数か月で,差別を受け存在が否定されている被害者達が,無念から次々と命を絶っていきました。私は,彼に,他の政治家と同じような答えが返ってくることを覚悟しながら,この問題のことを打ち明けました。
彼はすぐに,被害者達の集会に駆け付け,この問題に取り組むことを宣言し「皆さん,死にたくなったら,先ず電話してください。一緒に呑みましょう。」と声を掛けてくれました。行政に疎外され人権を失っていると感じ,息も絶え絶えの被害者達がこの言葉で,どんなに救われたことでしょう。
私は,宮瀬さんが,相反するとされがちな問題の双方に取り組める,偽りの無い,正義感の強い,真の政治家であると確信いたしました。