水災害に備えて ~すべては現場から~

昨今、水災害が懸念されております。
地球の降水量を過去2000年調査すると400年おきに雨量が飛びぬける期間があり、その後は干ばつを迎えます。いまの2015年はというとちょうどピークを迎える100年前となります。ということは、これからの100年の降水雨量は私たちの想像と経験を超えたものといえます。

日本でも豪雨災害が頻出しはじめています。先日の豪雨では私の地元板橋区坂下でも浸水が確認されました。新聞でもあるように荒川の決壊では2000人の死者が想定され120万人が浸水域におり、45万世帯が床上浸水とされております。また江東区、葛飾区、江戸川区などの海抜0メートル地帯は「江東デルタ」といわれ、3500人もの死者が想定されています。

まずは、100万人を超える人々の大避難をどう行うのか。ただ津波と違って豪雨は大幅な逆算が可能ですので、タイムライン方式をとりながら避難計画を組みます。その際、地元区市町村だけでは対応できませんので、東京都が千葉県、埼玉県、神奈川県と連携を取りながらどう避難をスムーズに進めていくのか、私も知恵を絞っていきます。いずれにせよ豪雨災害は行政と皆さんの努力によって死者を限りなく減らすことが可能ですので一緒に考えていければと思います。

また豪雨だけではなく東京湾北部を震源とした首都直下地震においては、津波のリスクがあります。最悪の場合、津波が5分も経たずに押し寄せますので、水門が5分で閉めることが出来るのか、また荒川などの河川が逆流してしまった場合どうするのか。こちらは豪雨とことなり逆算までの時間が短いので、避難所ではなく近くの鉄骨3F建てへの避難を推奨するなど新たな避難計画が必要となります。

次に、救出活動です。私も消防団員として昨日、東京消防庁の消防士との合同訓練に参加してきました。「機器はあるけど人手が足りない」といった場合は、私たちも消火・救助を行います。救助ボートの組み立て、消防車の構造、3連梯子、チェーンソー、ホース延長格納車などの使い方を実技を交えながら学びました。

さらには、たびたび議会で取り上げてきましたが、そこに地域住民との連携を加えて全体で訓練していくことが最重要です。

消防団員の経験や現場の消防士さんの生の声を聞きながら、それを地域につなげ、東京消防庁、東京都全体に広げてまいります。

机上の空論やペーパーだけでは、人の命を救えませんから。

ちなみに町会では、マンションのベランダの壁割り脱出を伝授。ご高齢の方や子どもに壁の割り方をお伝えいたしました。つま先を怪我する場合も有るので、後ろを向いてかかとから蹴ると割れやすいですし、植木鉢などでも破れますよー。

ではまた。

 

宮瀬 英治さんの写真

 

 

 

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