知事演説内容とその対応

本日、都議会が始まりました。知事の所信表明演説(以下、参照)が行われましたが、記者会見以上の情報はほとんどありませんでした。「えっ、これで説明終わり?自称第三者の調査結果って閉会日ギリギリに出すのでは?」というのが私の正直な感想です。

また「反省してます。その償いは仕事で挽回します!」というのは周りが決めることであって、自分で言って自分で決めていいことではありません。また、”結果として全くお咎めなし”で終われば都議会もいりません。ケジメをどこかでつけねば、これからずっと議会は混迷したままで都政が停滞します。ですので都民の代表としてこれで終わりにはできません。

独自調査チームも連日動いています。今後も民進党都議団としてしっかりと追求していきます。これから代表質問、一般質問、総務委員会と続き、刻一刻と状況が変わるので最終日の討論原稿がギリギリまで書けませんが、私も好きで知事ご本人も引用していた西郷隆盛公の「南洲翁遺訓」はそのまま本人に伝えたいです。

「万民の上に位する者、己を慎み、品行を正しくし驕奢を戒め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民其の勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し。」

本当にいい言葉なのに…………
ただ今回は週刊文春の調査能力がすばらしかったのであります。人の勝ち馬に乗りここぞとばかりに鬼の首とったような振る舞いを私は全く好みませんので、金切り声を上げることなく礼節はしっかりと守ろうと思います。

(舛添知事の冒頭演説)

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このたび、海外出張経費、公用車利用、そして政治資金などの問題につきまして、都民の皆様、都議会の皆様に多大なるご迷惑をおかけしておりますことを、心から深くお詫び申し上げたいと思います。

今回、都民の皆様から多くのご批判をいただきましたことは、全て私の不徳の致すところであります。ご批判の内容を真摯に受け止め、改めてまいります。

海外出張につきましては、航空機のファーストクラス、宿泊施設のいわゆるスイートルームは使用しないこととし、全体の経費について、厳しく見直しを行ってまいります。随行職員も、役割をしっかりと見極め、最小限の体制といたします。公用車の利用につきましては、厳格な運用を徹底して、都民の皆様の疑惑を招くことのないようにしてまいります。

また、ご指摘をいただいています、主に知事就任前の政治資金の使途にかかわる問題につきましては、現在、政治資金規正法に精通した元検事の弁護士により、支出内容を厳しく調査していただいております。この結果は、本会議での審議に間に合うよう公表し、ご説明申し上げたいと思います。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。

今回お寄せいただきましたご批判は、しっかりと心に刻んでまいります。心から深く反省し、まずは早急に十分な説明を申し上げられるように努めてまいります。このたびは、大変、申し訳ございませんでした。


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