最初の3分、3時間、3日の対応

熊本の大震災。東日本の時はNGOとして5日目からその時必要な物資を届けてまいりましたが、今回は現地に入りたい気持ちをぐっと堪えて、都議の立場で何をすべきかで行動しています。

東京都総務局総合防災部と打ち合せ。警視庁では機動隊2個中隊を熊本に入れました。ヘリ1機。消防庁では、はじめは要請がなかったものの、改めて現地より要請があり現地に向かっています。ヘリ1機。東京DMATは管区外のため、スクランブル状態です。要請があればすぐ発進します。

議員は災害が起こる前までに災害対策の提言をいかにするかが大事です。災害発生時に議員が余計な口を挟むことは、現場の邪魔になりますのでただただオペレーション通り機能しているかだけ確認しています。

また熊本のことを頭に入れつつも地震連鎖によって引き起こされる南海トラフ大地震、首都直下地震に備えなければなりません。

「東京防災」ぜひ読み返していただけると幸いです。また地震の兆候はこちらでも確認できます。
http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_local_index.html

(以下は、過去東京で余震が続いた時に書いた文章です。東京防災にはあまり書いていない内容です。最初の3分、3時間、3日の対応
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生死に直結することは最初の3分、3時間、3日が大事です。都内において生死に関わることを書きます。

■圧死(家具転倒防止)

まずは、家具が倒れても大丈夫な所に寝てますか?転倒防止器具はついてますか?どうしても厳しい場合は家具をちょっと斜めに配置するなどすれば直撃を避けられます。

■火災(感震ブレーカーの用意、ブレーカーを落としての避難)

逃げる時はガス栓を閉め、ブレーカーを落として逃げてください。火災を防ぎます。死者の8割は焼死です。マンションでは避難経路の確認下の階での火事の際は必ず窓を閉めてください。窓を開けておくと煙にやられます。また外では落下物に十分注意をしてください。

■救命
救急車はきません。幹線道路は一般車両は通行できません。都内80の災害拠点病院である大病院は重傷者しかうけいれません。トリアージを行います。しかし、病院前で応急救護を行います。さらには二時間以上たってから物に挟まれて救出された場合、突然死にいたるクラッシュ症候群があります。ご注意下さい。
救出に必要なジャッキやバールは町会や消防団の詰所に置いてある可能性が高いです。AED夜間では交番、派出所、消防署に必ず置いてあります。事前に確認をしておいてください。
津波は避難所が近くにない場合、まずは築年数の新しい鉄筋コンクリートの三階以上の所に逃げて下さい

■避難
駅等ではパニックによる大混乱が予想されます。将棋倒しによる圧死などあるかもしれません。お勤めの方で会社建物の安全が確保されている場合は当日無理に帰宅しないでください。会社では備蓄が義務づけられていますので。なお期限付きながら都営地下鉄はコンコースまでなら避難できます←議会答弁もらっています。改札の中まで入れません。なお病人、妊婦、ご高齢者優先です

■心理
また犯罪にご注意下さい。災害時は様々な心理状態が働きます。代表的なものは正常性バイアス愛他行動同調バイアスです。自分は大丈夫だ、自らの危険を省みず人を助ける、皆がそうしているからそうする、と言った心理です。冷静かつ客観的に状況判断することが、重要です。

最後ですが、災害時は犯罪やテロのリスクが高まります。不要な外出は避けるなどしてください。特に最初の三日間。いままでの経験からいろいろと思いつくままに書きました。とにかく公的機関による公助は3日目以降から本格化します。

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